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果てしなく続くジャズ習得への道。練習時間が圧倒的に足りないと自覚しながらも、なんとか習得出来れば!と悩み励んでいる方のお力になれるよう、 練習をどのように進めるか!何を考えて演奏を組み立てるか?に重点を置いています。アイデア満載の音楽講座。1歩上の演奏を目指す方を応援します!
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■「ジャズ言語習得」に向けて、練習の前に知っておきたい習得までのステップと流れ

【chapter1】ジャズの習得≒言語学習

【chapter2】平仮名50音≒スケール

【chapter3】バブバブ喋る

【chapter4】単語を覚える

【chapter5】いつでも使えるようにする

【chapter6】ボキャブラリーを増やす

【chapter7】言語遊び

【chapter8】自己の形成と言語学習


【chapter1】ジャズの習得≒言語学習

アドリブ習得への道でも説明していますが、
ジャズ習得には様々な内容を並行して練習することが大切になります。
年単位の長い道のりですから、自分の練習が本当にうまく進んでいるのか、
練習の仕方は合っているのか、不安を覚える方も多いことでしょう。
ここでは、ジャズ言語の習得への大まかな流れを説明していきます。

音楽と言語は違いますが、習得までの流れには共通項が多く、
少なくとも「日本語」という1つの言語を習得されている皆様には理解しやすくなることでしょう。
言語習得には、まず沢山聴くことです。 ジャズだって同じように、まず沢山聴いてみればいいのです。



<この時期に大切なこと>
「こんな風に演奏出来るようになりたい」って思いながら音楽聴いていますか?
何かをしながら音楽聴くのは、聴いていることにはなりません。
鼻歌で歌いたくなるようだったら、または踊ってしまいたくなるようであれば、バッチリです!!


【chapter2】平仮名50音≒スケール

日本には平仮名・カタカナ・漢字・数字・ローマ字、色々ありますね。
例えば、日本語の平仮名50音を覚えるということは、
音楽のメジャー・スケールやマイナー・スケールなど音階を知ることに似ています。
一度に全て覚えられないのは当然、使わなかったら忘れるのも当然。
新しいスケールを覚えたら、自分の言葉で理解しようとする。そして音楽として沢山弾く!
これがスケールを覚えるためのコツです。



<この時期に大切なこと>
音階を単なる指の運動のように弾いていませんか?
50音を覚えるのに、「あいうえお かきくけこ さしすせそ・・・」なんて覚え方はしません。
言葉として使いながら覚えていきます。
メジャースケール1つでも、どうやったらカッコいいか?を考えてみましょう。
沢山聴いていなければ、何がカッコいいかも分からないのです。

【chapter3】バブバブ喋る

私の教室のジャズレッスンでは、レッスン初日からアドリブを演奏するのですが、
ジャズを学び始めて間もないのに、
かっこ良く弾けないから、と途中で諦めて弾くのをやめてしまう方も多いです。
大人になるほど恥ずかしいという気持ちも大きくなりますから、
気持ちはとてもよく分かります。でも諦めずに弾き続けましょう。下手で構わないのです。

英語を学びたいなら、とりあえずアルファベットを覚えて、現地へ行って沢山話すのが一番です。
ジャズだって同じです。メジャースケールを覚えて、沢山弾くことをおススメします。
赤ちゃんが言葉を覚える時にバブバブ言ってるのと同じことをするんです。
何言ってるか、分からないぐらい言葉にならないのですが、本人は必死で喋ろうとしています。
間違えてもいいから、沢山演奏することです。
勿論、赤ちゃんが50音を覚えてからバブバブしているわけではありませんが・・・
(赤ちゃんのように耳だけで習得を目指したら、途方もない時間が必要になってしまいますね)

赤ちゃん(生徒)はご両親(CDや講師)を真似しようとします。
同様に、沢山真似をして遊んでみましょう。真似をしながら使い方を学びます。
子供が「おじゃまたくし」と言って恥ずかしがりますか?話すのをやめますか?
沢山ミスをして良いんですよ。ミスをして覚えていきます。
ミスをするから恥ずかしい・・・うまく弾けないから恥ずかしいと考える必要はありません。



<この時期に大切なこと>
とにかくトライすることです。
量が質に転化していきます。それが即興演奏を学ぶ近道です。

【chapter4】単語を覚える

メジャースケールで思い通りのジャズにならない、よし!もっと面白いオルタ―ド・スケールを覚えよう!
結果は見えています・・・・オルタ―ド・スケールは複雑な音階です。
赤ちゃんにいきなり漢字を覚えさせようと思っても厳しいでしょう。

外国人の方が50音を覚えたところで、日本語は話せませんよね。
メジャースケールでジャズらしくならないのは、全て自分自身の問題なのです。
スケールのせいではありません。メジャースケールだってジャズになります。

そこで短い単語を覚えていきます。単語の最小単位は2拍(8分音符×4個)です。
コードトーン・アルペジオも立派な単語です。
それなり聴かせるには、ジャズらしいニュアンスで演奏する必要があります。
そんなニュアンスを習得していない方は、外国人の方が妙なイントネーションで、
「こんにぃちわ」と言っている状態かもしれません。



<この時期に大切なこと>
いきなり長いツーファイブ・ラインを演奏していませんか?
即興演奏を日本の英語学習のように練習しないようにしましょう。
つまり、どういう事かと言いますと、
日本の学校では英語を最初はセンテンス毎(フレーズ毎)に記憶していきます。
「How are you?」と聞かれれば、90%以上の中学生が「I'm fine,thank you 」と答えるでしょう。
「いつも元気なんかい!!!」と突っ込みたくなります。
今の時代は違うかも知れませんが、一昔前はそうでした。
それと、同じでジャズの長いフレーズをどれだけ記憶しても即興演奏にはなりません。

「でも、この講座の最初にはフレーズを沢山記載してますよね?」と言われそうですが。
・・・仰る通りです。
ジャズっぽさをすぐに感じる為にはフレーズ練習は一番ですし、TAB譜だって大歓迎なのです。
そうやって練習することで、「なんとなくジャズが弾ける」気になります。

楽器店はそういった教本で溢れています。でも、そういった教本の存在を否定してはいけません。
ジャズを身近なモノとして、ジャズ人口を増やすことにも繋がりますし、
皆がみんな、本当の即興演奏を求めているわけではないのです。
「ちょっと、ジャズっぽく弾いてみたいけど、難しいのは嫌」・・・
という方がどの程度いるのか、私は自身の指導経験から分かっています。
例外的に、ほんの一握りですが自己流でも本当の即興演奏に辿り着ける方もいます。

ただ、フレーズばかり覚えて弾く状態で、何年も弾いていけば、いつか気付くでしょう。
●フレーズをどんどん繋げて、アドリブは取れるけど、結局フレーズ以外は何も弾けないということに。
●メジャースケール(orマイナースケール)で適当に弾いているだけということに
●ジャズの言語がどんなものか根本的に理解していないことに。

ジャズの演奏がどう組み上がっているのかを知る必要があります。
それが「引き出し」と呼ばれる細かい単語になります
メジャースケール1発でジャズっぽく弾けない人が
ツーファイブ進行でジャズっぽく弾けるはずがありません。

【chapter5】いつでも使えるようにする

単語(短いライン)を覚えた当初は、
うまくアドリブで演奏出来ても、取って付けたようなソロになるでしょう。
そんな状態でも大丈夫です。ジャズ言語の習得過程でもあります。
みんなそんな時期を経験しています。
取って付けたソロに聴こえるのは、その前後の流れが不自然なのが原因です。
フレーズの頭に向けてアプローチ・ノートや、装飾を加えていきます。

記憶するためには、ツーファイブワンでしか使えないような長いフレーズを細分化して、
1小節、或いは2拍の単語にして記憶すると、
1つの単語が色々な局面(色々なコード上で)使用できるようになります。



<この時期に大切なこと>
アドリブ・フレーズを心で歌いながら演奏する機会を増やすことです。
そして色々な曲を覚えて、色々なテンポ、色々なキーでトライします。
好きな歌心のフレーズはどんな曲でも出せるのが理想です。
単語(2拍のフレーズ)が指と心に染み込むまで弾きこみましょう。

【chapter6】ボキャブラリーを増やす

少し言語が喋れるようになってきて、色々なモノに興味を持つ。
子供でいえば2歳児です。「これ何?」「これ何?」を連呼します。

そこそこ音階の使用にも慣れ、ネタ的なラインがアドリブ内に自然と導入出来るようになった後は、
ボキャブラリーを増やす作業をしましょう。
この時期が一番伸びますし、練習効果がすぐに結果として付いてくる時期です。

CDから、教本から、講師から、色々な単語を覚えましょう。
そして長いラインも単語の連結から成り立っていることを知りましょう。



<この時期に大切なこと>
傾向として多く、そして最も気を付けないといけないことは、
ボキャブラリーを増やすことだけに意識がいってしまい、
単語(ライン)を演奏している時に、今どこのコードで、
何のスケールを使用して、どう演奏しているか?を意識出来なくなることです。
そして、厄介な事に、このボキャブラリーを増やすという練習は実に楽しいのです。
そのため、音の理解、スケール練習、コードトーンの練習、狙った音を出す練習・・・
といった基礎練習を疎かにしてしまいがちです。
ボキャブラリーが増えている状態でアドリブを演奏すると、
それなりに聴こえるため、学習者自身が基礎力が段々と落ちていくことに気付きにくくなります。
この時期に大切な事は「基礎練習と並行すること」です。
【chapter7】言語遊び

ある程度、単語も増えたら、言葉のゲームをします。子供でいえば3歳児ですね。
「連想クイズ」や「しりとり」、「逆さ言葉」と言ったゲームです。
それなりにジャズの単語を覚え、アドリブに入れられるようになったら、
音楽でも遊んでみます。勿論ゲーム感覚で気楽にやります。

メトロノームの上だけで、メロディを弾き、ソロを演奏してみましょう。無伴奏ソロと呼びます

伴奏のカラオケに頼ってはいけません。自分でコードを弾くのも最初は禁止します。
チェックポイントは、以下の点。
●演奏を止めていませんか?
●自分が何の音を演奏しているか理解していますか?
●今、どこを演奏しているか把握していますか?
●しっかりとコード感が出ていますか?



<この時期に大切なこと>
1つ1つの単語(2拍程度のフレーズ)を変化させる楽しさを知ります。
あえてフレーズを弾かずに、スケールだけで音をイメージして演奏してみます。
知っている動きだけでソロを演奏しようとせずに、「自由であれ!!」
メジャー7thのアルペジオを少し変化させて、メジャー6にしたらどうか?と音を変化させたり、
このスケールを、こうジャンプしてみたら、どんな音になるかな?・・・と
基本を踏まえた上で、自由に遊んでみましょう。


【chapter8】自己の形成と言語学習

単音での無伴奏ソロに於いて、しっかりとコード感が出せた段階で、
大きなステップ(最低限必要なレベル)はクリア出来たと思ってください。
しかし、これはジャズの中でも、ビバップの手法の一部を習得しただけに過ぎません。

コード感を出すにしても、どの程度の音数で演奏するか?どのように聴かせるか?
など、ここから自分自身の音楽の好みを、今まで以上に大切にしていきます。
また自分では考え付かないような歌心を、理論的に追及していく段階でもあります。
別のコードを想定したり、意図的にユニークなインターバルを使用したり、
モード期以降のジャズを沢山聴くことで、自然と新しい音の感覚が身体に入ってきます。



<ここからがジャズの出発地点ということ>
いつも自分が良いと思うジャズを聴いて下さい。それが心の中の音楽を育みます。
万人受けするジャズはありませんが、名盤をハナから否定しては絶対にいけません。
名盤と言えど「良い所と悪い所、好きな所と嫌いな所」があって当然です。
そうじゃなければ、「自分」というミュージシャンの存在価値がありません。
しかし、バランス的に良い所の割合が多いから名盤となっているわけですから、
どこがいいのか?理解出来るように努めましょう。

沢山聴いて自分が好きな多くのジャズを自分の心で融合していきます
(勿論、意識的に出来る融合方法は何もありません。)
音楽を表現する力・・・私は音楽力と呼んでいますが、この音楽力で、自分の演奏を判断します。
あくまで、しっかりとジャズの伝統を受け継いだ上でのお話です。





↓初心者は鵜呑みにしてはいけません(反転)
最後は自分がカッコ良いと思えば、どんな演奏でも良いのです。
音楽は「合っている、間違っている」の正解がある世界ではなく
「カッコいいか、カッコ悪いか」の言語であり、共感してくれる人が多ければ名演となります。








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