教則本は読者を選びます。
読者にとって、教本の内容が簡単過ぎればつまらない本となりますし、
逆にレベルが高過ぎれば、理解することすら出来ない小難しい本となります。
ここでは実際に、私が購入してみた教則本をご紹介します。
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Fundamentals of Guitar

洋書160ページ。セロニアスモンク・コンペティションで第2位の実力!マイルス・オカザキ氏による徹底的に追求された教本。 音楽上での様々なインターバルやリズムの可能性、音の組み合わせ、指板上でのコードの可能性など、沢山の図形と共に説明されています。 研究論文のような内容の為、理解するにも相当な時間がかかりますが、読み進めていくと多くの発見があります。

ギター無窮動(むきゅうどう)トレーニング2

日本語189ページ。ギター無窮動(むきゅうどう)トレーニング の続編。モードやアッパーストラクチャー、コルトレーンチェンジでの演奏例が、第1集同様に8分、16分を中心に休符なく弾かれています。 中級者以上の方は、ラインを分析することにより、非常に多くのアイデアを得ることが出来ます。

JAZZ GUITAR SOLOING: CELLULAR APPROACH

洋書189ページ。ドロップヴォイシング教本でも有名なRandy Vincent氏のソロライン教本。 4度進行(完全4度上)や、様々な循環サイクルへのアプローチ手法が列記されていて例題が豊富です。 4音程度のセル(型)を1つの譜面からヒントを得て、どんどん練習に活用出来ますが、 中級者以上向きのストイックな教本です。アウト技法(サイドスリップやクロマチック的なもの)も多くご紹介されています。

ギター無窮動(むきゅうどう)トレーニング 効果絶大のノンストップ練習(CD付)

日本語128ページ。初級者〜上級者向け。 2-5-1 や循環、定番曲で、とにかく8分音符で止まらず演奏する、ありそうで無かった本です。 タブ譜&指番号あり。初心者はただ弾くだけで、ジャズっぽさを感じられ、ジャズらしい指使いを学ぶことが出来ます。 全て8分音符なので、リズムを気にしなくて良い所がGood!! 中級者以上では、各コード毎の動きを分析することにより自分にない動きを取り入れることが出来ます。 またニュアンス面(アーティキュレーション)を考えていくのも良いと思います。

ジャズ ソルフェージュ : ジャズ・ミュージシャン ボーカリスト 作曲のための移動ド ソルフェージュ(12音)とイヤー・トレーニング

日本語123ページ。初級者〜上級者向け。 ソルフェージュが基礎から学べます。歌うこと、そして音感を養うためのポイントが丁寧に書かれているので 少しずつコツコツやることで、移動ドで歌うことが出来るようになります。 小難しいウンチクもないので、「とにかく実践あるのみ!」な教本です。

Melodic Improvising For Guitar: Developing Motivic Ideas Through Chord Changes

洋書88ページCD付き。上級者向け。モチーフをどのように発展させていくか、ビバップのようなコーダルな感じではなく、 スケールライクなラインで多くの説明がされていて興味深い本です。。 様々なスタンダード曲上で紹介されています。

幅広いヴォキャブラリーをめざす モダンジャズギタースタイル

日本語版100ページCD付き。上級者向け。2006年出版本ですが、下記New Yorkジャズギター・スタイルブックのような、コンテンポラリーな演奏へ繋がるヒントが沢山書かれています。 コンピング、リズム、音色、ギタリストの簡単な紹介も掲載されています。

NEW YORKジャズギター・スタイルブック

日本語63ページ。サンプル演奏+カラオケのCD付き。 近年のコンテンポラリー系ギタリスト10人の紹介と、ビバップ・モード期以降のアプローチが紹介されています。 1つ1つの習得にはとても時間がかかりますが、「どんな事が演奏されているのか知りたい」という方にはピッタリでうまく紹介されています。

Jazz Curriculum: The Diminished Workbook

洋書。CD付き96ページ。譜面の量が多いので洋書でもストレスはありません。 タイトル通り"とことん"ディミニッシュにこだわって説明されています。パターンやエチュード豊富です。 ここから、いかに自分に必要な情報が取り出せるか!中級者以上向けです。

Jazz Curriculum Moveable Shapes: Concepts for Reharmonizing ii-V-I's

洋書。39ページ。ツーファイブワン進行をどのように想定していくか、コンセプトとヴォイシング、ラインが提示されています。 全てCキーのツーファイブワン。そしてTune Upのコード進行での例。 TABやダイアグラムには若干の誤表記もありますが、一歩上を目指す方には大きな助けとなるはずです。 ラインはポジションを変えて練習する必要がありそうです。

JAZZ GUITAR CONCEPT

CD付き。80ページ。Jazz Guitar Bookに連載されいたHARUさんの講座が書籍化されたものですが、音源が追加されています。 日本にも、「なんちゃって系」ばかりではなく、このような書籍がもっと増えてくれたらいいのになと思います。

Advanced Jazz Guitar

日本語版80ページ。ジャズギターブックで連載されていた高内春彦氏の講座が書籍化されたもの。 日本の教本でここまで説明されている本はこの教本のみでしょう(2012年現在) ご自身の経験も語られていたりして、読み物としても面白く著者の心温かなハートを感じられます。 内容は上級レベル。もう1歩上を目指す方にとっては目から鱗の内容でしょう。

Funk/R & B Guitar: Creative Solos, Grooves & Sounds

英文。90ページ。CD付き。ペンタトニックの把握とその発展方法が書かれています。 ペンタトニックから脱却出来ない・・・と教室の門を叩く方はとても多いのですが、 実例は少ないですが、ペンタトニック+αをどのように見るのか、 指板図、TAB譜もあり、理解し易いかと思います。 ジャズはそこそこ出来るけど、一発モノ、ペンタトニックでソロが弾けないという方にも良い教材です。

Pat Metheny Guitar Etudes: Warmup Exercises for Guitar

96ページ。上級者向け。解説はありません。メセニーが演奏したウォーミングアップ。 メセニーがどのような事を考えながらエクササイズをしているのか考える必要があります。 教本として見てはいけません。

Thesaurus Of Scales And Melodic Patterns

244ページ。上級者向け。コルトレーンが練習していた事で有名な本。様々なパターンが書かれています。 自分の中にない、音のパターン、運指を探す事や、トレーニングとして非常に効果的。 ジュリアン・レイジもこの本を練習しているそうです。

Technique Development in Fourths for Jazz Improvisation

古い教本です。英文ですが譜面が多数。 4度のインターバルを、どのようにアドリブラインに入れていくか。 後半はエクササイズ集的になっています。60ページ。

Joe Diorio/Fusion Guitar

英文です。ビバップライクなラインから抜け出したい方向け。 ストレートアヘッドなジャズラインからコンテンポラリーに、どのような考え方で発展をしているか。 ヴォイシングも少し記載されています。CD付き56ページ。

Connecting Chords With Liner Harmony

ジャズっぽくないシンプルなラインから
少しずつジャズらしく仕上げていく様が書かれています。
英文ですが、短い譜例と短い解説が多いので苦ではありません。
サックス奏者の譜例が多いですがギターでもかなり応用出来ます。
outlineというのはアウトフレーズのことではありません。

A Guide To Jazz Improvisation:C Instruments

レッスン形式の教本
イヤートレーニングとリズムトレーニングとその他。
全12回に渡り、少しずつ難しくなっていきます。

ジムホール/ジャズギターの探検

ジムホールの教本。
自身の楽曲を経験談を織り交ぜつつ解説していく内容です。
音楽、そして即興のあるべき姿が見えてきます。
ギターを使った大道芸ではなく、
音には人と同じく沢山の表情があることに気付くことでしょう。

前人未到の即興を生み出すギター演奏の探求

ミックグッドリックの教本をtomo藤田氏が翻訳。
日本語版だけでも価値がありますが、
プラスアルファ、tomo藤田氏なりの解釈など。

シングルラインの演奏を極める
ジャズギター ライン&フレーズ


スケールの練習方法から発展。
考え方、リックのセンス、
コンテンポラリーへ流れるまでの道筋。
どれもが非常に良いセンスのラインが紹介されており
特にお勧め出来る教材です。


インサイド・インプロヴィゼイション・シリーズ
第1巻:メロディック・ストラクチャー
第2巻:ペンタトニック
第3巻:ジャズライン
第4巻:メロディック・リズム
第5巻:インターヴァリック・メロディー
第6巻:ジャズランゲージの強化


ジェリー・バーガンジーの教材は
全て本人が試行錯誤を繰り返した研究書。
数年をかけて1冊に取り組むべき内容が書かれています。
まんねり化した時、可能性に気付かせてくれます。
■第2巻:様々なペンタトニックの可能性を追及します。
■第3巻:ビバップスケールとその応用方法を学びます。
■第4巻:様々なリズム、ポリリズムとその使用方法を学びます。
■第5巻:メロディを様々な音程とその方向の組み合わせにより分類してまとめた研究書です。
■第6巻:この教材シリーズの中では一番初歩的。

マークレヴィン・ジャズ・セオリー

値段は少々高いですがジャズ習得に必要なアイデアなどが
参考譜例と共にわかりやすく解説されています。
このような視点で書かれた本はそう多くはありません。


Modal Concept

モード演奏における重要なコンセプトや、
沢山のアイデアが書かれています。
譜面はシンプルですが、付属のCDで
多くの特殊スケールの雰囲気と
演奏方法の違いによる雰囲気を確認出来ます。
また、そのCDが極上なので聴いているだけでも楽しい。


Intervallic Designs for Jazz Guitar

英文。38ページCD付き。 Joe Dirioも海の向こうではとても有名。 時折混ぜる独特なインターバルを使用した飛んだフレーズが特徴。 少し視点を変えたい時、マンネリ化している方、 バップ指になっている方などに向いています。


Artful Arpeggios: Fingerings And Applications for Guitar

英文。32ページCD付き。中級者向け。 コードに含まれる別のアルペジオを演奏する手法を説明。 (アウト技法ではありません。どちらかと言えば分数コード的) アイデアは共感できます。実例は少なめ。


Jazz Guitar Single Note Soloing

海外ではあまりにも有名なTed Greenによる教則本。
絶版になっておりとんでもない値段が付いていましたが、
再発されました。


ジャズコード・スケール・ガイドブック

文字通り様々なスケールを紹介した本です。
A5サイズなので鞄に入れてたまに読んでます。
普段あまり使わないようなメロディックマイナー、
ハーモニックマイナーから派生する様々なスケールや、
一風変わったペンタトニックまで紹介されています。


ファンク/フュージョンスタイルの
リズムコンセプト ギター


ファンク・フュージョンでこれほど良質な教本は 見たことがありません。曲よしCDよし。 マイナスワンCDと、その上で実際にプレイした2枚組。 またその演奏も上質。 カッティングからグルービーなシングルノート、 ジャジーなバウンスビート、変拍子まで。 ただし、解説は少なめなので中級者以上です。


Training The Ear

イヤートレーニング&リズムトレーニングに最適。
歌うこととタップすることで基礎力UPを計ります。
タップって意外と難しいものです(苦笑)
いい練習になりますよ。


The Real Jazz Guitar

この教本は私がまだ学生の頃(1996年)
必死で勉強した教本です。
コピー譜とその分析も書かれていて、
ジャズ学習初期の頃多くのアイデアを得た本です。
評価を得ているから今でも購入出来るのでしょう。
高級感のある表紙です。


Andy Laverne/Seacret of Andes
Jamey Aebersold Volume.101


アンディの曲はコード進行が非常に面白い!
ビルエバンスの和音を更に発展させたような感じで、
一見普通のコードなのだが鳴らすと滅茶苦茶カッコ良い!


Jamey Aebersold Volume.76

沢山のスタンダードを形式別に分ける為、
「この曲とこれが同じだったんだ!」と新たな発見があると同時に
曲リストがどかんと載っている為、
新しく挑戦する曲も覚え易くなります。


Jamey Aebersold Volume.61

上級者対象!テンポは300以上、取り扱い注意!
ギタリストには弾くだけでもギリギリのテンポです。
頭の回転を速くするのが目標。
チェロキーは12Keyで出来るので面白いですよ。


Reading Studies For Guitar

実は私もかなり愛用している読譜の教本です。
ジャズの生徒には強制的にこれをやってもらっています。
ポジションごとに分かれていて、練習し易いのがとにかく最高。
覚えても何の役にも立たないラインだから、
覚えにくくなっており、それが「読む技術」向上に効果的。
最近私はコードを考えながら、この譜面を読むようになりました。


Jamey Aebersold Volume.47 I Got Rhythm

I GOT RYTHMを12keyで練習出来ます。
テンポはミディアム中心でとても練習し易いです。
頻繁に演奏するB♭keyだけはアップテンポも入っていて◎


How To Play Bebop Volume.1

ビバップ演奏の方法、特徴など
細かく分析してあり洋書3部作の第1作。
譜例も非常に多く、日本ではあまり馴染みない
ビバップ・スケールを中心に書かれています。


Jamey Aebersold Volume.3

U-X-Tを練習するならコレ。Jameyのマイナスワン教材はどれも質が高く、重要点を鍛えてくれるので私も昔から愛用しています。


Lydian Chromatic Concept

これは有名な理論書です。ジャズ学習者はこの理論を学ぶ必要はなくても一度を目を通すと音楽の世界観が変わると思います。


Pattern For Jazz

貴方は地道な練習に耐えられますか?コレを頑張れば底力が身に付きますよ。コツは継続と練習をいかに楽しむか!

Advancing Guitarist

バークリーの教授として多くの素晴らしいアーティストを育てたギタリストの優れた教本。洋書ですが、譜面が多く分かり易い!1歩上を行きたい人にオススメ。

ジャズギターの金字塔

独特の語り口で読んでるだけでも面白い。
内容は勿論しっかりと伴っております。
オーソドックスなスタイルだけではなく
コンテンポラリーな響きを取り入れた奏法まで
説明されている教本は多くはないと思いますが、
そのうちの1冊がコレです。

240 2-bar Jazz Guitar Riffs

英文ですが、文章はほとんどありません。 初心者向け。ジャズでよく使用する2小節内のラインが記載されています。 TAB譜あり29ページ。




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