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果てしなく続くジャズ習得への道。練習時間が圧倒的に足りないと自覚しながらも、なんとか習得出来れば!と悩み励んでいる方のお力になれるよう、 練習をどのように進めるか!何を考えて演奏を組み立てるか?に重点を置いています。アイデア満載の音楽講座。1歩上の演奏を目指す方を応援します!

■マイナー7thフラット5コードのスケール
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マイナー7thフラット5コードは、ハーフディミニッシュとも呼ばれます。
音階の中にRoot、短3度、減5度、短7度が含まれます。
マイナー7thフラット5コードで使用されるスケールは種類が少なく、
9割方、このロクリアンスケールを使用します。
ロクリアン(Locrian)
R、b9、b3、11、b5、b13、b7(コードトーン=Rb3b5b7、テンションb9、11、b13)





■アヴォイドノート
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Avoid Note(回避音)とはなんでしょうか?
まずこの図を見てください。


■イオニアンという7人組のアイドルグループが某テーマパークへ遊びに行きます。
この時、Cというリーダーを中心に行くわけですが、
一人だけ「行きたくない」と思っているFという子がいます。
でも、7人揃わなければイオニアンというグループは成立しないわけです。
なので、このFの意見はあまり聞かずに連れていかなければいけません。
音楽上では、弾かないよりは弾いた方がいいんだけど、目立たせてはいけない音なのです。
「アヴォイド=使ってはいけない音」という考え方は間違っています。
使い方次第では和音に含めることだって出来るのです。
もう1度書きますが、使い方次第なのです。

■ではミクソリディアンというグループはどうでしょう。
Gというリーダーを中心にテーマパークから家に帰ろうとしています。
でも、一人だけ「まだ帰りたくない」と思っているCがいます。
同様に、このCの意見はあまり聞かずに連れて帰らなければなりません。つまりは・・・
音楽上では、弾かないよりは弾いた方がいいんだけど、目立たせてはいけない音なのです。


■なぜ、アヴォイドは存在するのでしょう?

それは、主要メンバー(コードトーン)との間に、減5度というインターバルを生成させてしまうからです。
CM7の7度であるB音×アヴォイドF音
Dm7の3度であるF音×アヴォイドB音
Em7の5度であるB音×アヴォイドF音
※Am7の9thであるB音×アヴォイドF音
(両方がコードトーンではないため、使用可能な場合が多い)

■この減5度インターバルというのは
7thコードの骨格になるインターバルで非常に不協和な響きとなっており、
落ち着いた和音(つまりはIM7)への進行を暗示させてしまいます。
例えばDm7がEm7へするコード進行を仮定します。
この時のDm7でB音を出してしまうと、
Dm7の中にCM7へ帰ろうとする減5度インターバルが生まれ、
Dm7という響きが損なわれてしまうわけです。

■もともと、IM7へ帰ろうとする動きを持っているドミナント(V7、VIIm7b5)は
減5度インターバルを崩してしまう音がアヴォイドノートとなります。
G7の3度B音と7度F音が減5度・・・アヴォイドC音を加えると不協和感が弱くなります。
Bm7b5のルートB音と5度F音が減5度・・・アヴォイドC音を加えると
不協和感が弱くなってしまうのです。

■以上はアドリブでの単音を想定した考えですが、
和音の場合は単純に「コードトーンとの間に半音のインターバルを生成してしまうから」
と考えるとシンプルです。





■結局、同じなんでしょ?
Homeジャズギター入門>初級理論/結局、同じなんでしょ?


レッスンをしていると、この質問が一番多いです。
下記、図のように、ダイアトニック・コードにスケールがそれぞれに当てはまることは、
理論書などで理解は出来ました。でも・・・・
「結局はCのドレミファソラシドで弾けるわけですよね?」って


その通りです。でも、考えてみてください。
適当に弾いてたら、アヴォイドノートを出してしまう可能性がありますし、
即興演奏でコード感を出していくのは不可能です。
コードトーンを優先して使用、テンションも効果的に使用。
そして、アヴォイドノートの目立った使用を意図的に回避出来るかどうか。

同じなようで、同じではないのです。




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